田舎暮らし通信 『むらまつ』

えせ憂国の士

毎年、秋蒔き春野菜の種まきの時期になると、必ず思い憂うことがある。
日本の食糧自給率は39%、有事の際にはどうするのかとよく言われている。
自給率39%と言ってもその食糧を生産するための種子の自給率はどれくらいなのだろうかという疑問に答えがない。
かつてこの問題で、かの田中真紀子氏が国会に外国産の種子を沢山持参して「この現状をどう思いますか?」と質問した。
わが意を得たりとばかりに見守っていると、なんとお偉い方の答弁は 「そんなのばかり集めてきたのじゃないの?」だった。
そして 「うそだと思うならお店に行って確かめてみたらどうですか?」で終わり何の進展もなくがっかりした。
もっと掘り下げる必要があったのではないかと思っている。
LOHAS(ローハス)の景山恭英氏は現在栽培されている野菜の種子のほぼ100%が輸入に頼っている、伝統野菜(京野菜や、丹波の黒豆等)さえも輸入品が多いと言っている。
法政大学大学院の島崎治道氏も、現在野菜の種子の90%以上は輸入に頼っているとし、「食糧自給率
100%を目指さない国に未来はない」と言う著書を出している。
自分でもわずかながら野菜を作っているが、その種子はスーパーやホームセンターで買ってくる。
その種子の袋の裏の「生産地」を見るとアメリカ、中国、カナダ、フランス、ニュージーランド、etc.と書いてあるのがほとんどで、「日本国」と言う文字にはめったにお目にかからない。
種子専門店や農業資材店に行けばあるのかもしれないが、値段が一桁違う。
先日大根の種子を買いに農業資材専門店に行ったが、やはりニュージーランド産の種子だった。
1だいこん

この時期、新潟では春野菜として欠かせない「新潟とう菜」と「川流れ菜」と言う野菜をどこの農家も蒔く、我が家もこれは必ず欠かせないので、ついでに買ってきた。
袋の表にはどちらも「郷土の野菜」と銘打ってあるにもかかわらず裏を見れば生産地はニュージーランドとアメリカである。
大根

さらに発売元が栃木県の宇都宮と来てはどこの「郷土の野菜」なのか??である。
DSCF3246.jpg

ここで問題なのは輸入した種子はほとんどがF1(一代雑種)であり、簡単に言えばこれらの野菜から種子をとって蒔いたとしても同じものができないと言うことなのだ。
したがって固定種や在来種の栽培によって種子の自給率を上げなければ、永遠にF1種子の輸入に頼らなければ成らないということなのだ。(ここは農学部園芸科出身の得意分野)
それにしても90%以上の輸入種子からの食糧自給率が39%と言っても、極論を言えば0に等しいのでは。
もしかして日本のお偉い方たちは「蒔かぬ種は生えぬ」と言う言葉を知らないのではないかと「えせ憂国の士」は憂うのである。

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  1. 2014/08/30(土) 17:25:32|
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